Professional Coach 大野裕之

コーチングセミナー講師の独り言 2

更新日: 2019年5月24日

 コーチングセミナー講師をさせて頂き、様々な人との出会いがあり、そこで伺う色々なお話。それらの一つひとつが私に新たな刺激とコーチングの可能性を再認識させてくれます。私の気持ちを動かしてくれたお話をご紹介させて頂くのが「コーチングセミナー講師の独り言」です。

 皆さんはコーチングと聞くと、どのようなイメージをお持ちですか?コーチングセミナーの際には、参加された方に参加のきっかけとコーチングのイメージは必ず聞くことにしております 。コーチングに対するイメージもまさに千差万別、色々なイメージをお持ちのようです。

 少し前の話になりますが、その日初めて参加された方でコーチングのイメージが「自分の持っている経験やスキルを出来るだけ伝えていく事」とお答えいただいた方がいらっしゃいました。「そのようにして若い人材を育てていくためにコーチングを身に着けたい」ともお話しされていました。

 それから2時間のセミナーが始まり、コーチング理論の紹介やコーチを体験して頂いたりクライアントを体験して頂いたりしました。徐々に終わりの時間が迫ってきましたので、その方にもう一度コーチングのイメージについて聞いてみました。

 するとその方は
「私は大変な間違いを犯すところでした。」とおっしゃったので、
「どういう事ですか?」と尋ねますと、
「最初にお答えしたやり方だと、私以上の人材は絶対作り出せないですね。コーチングを行って、本人が考えてその結果の行動から得られるものがあって、初めて私を超えるような人材への可能性があるのだと気づきました。」とお答えいただきました。

 このお話を伺った時私は少し驚きました。2時間でそこまで考えて頂けたのかと思いました。と申しますのは、同じようなお話を私は聞いたことがあります。それは今から10年くらい前に、今でも私が尊敬して止まない当時の上司からでした。

「ティーチングの限界は自分のコピーまで。自分を超える人材を育てたければコーチングは不可欠だ。それなのにティーチングしかできないマネジャーが多い。部下にとっては大変不幸なことだ。」
当時の私はこの言葉を聞き、コーチングの可能性を再確認させられた記憶があります。 

 たった2時間でそこまで理解された生徒さんは本当に素晴らしいと思いました。それと10年前のコーチングと出会った頃に記憶が、新鮮な気持ちでコーチングと向き合わせてくれたような気がして、そのこともうれしく感じた日でした。


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