Professional Coach 大野裕之

セリングスキルとの出会いと現在2

更新日: 2019年2月24日

セリングスキル研修を進めていくにしたがって気が付いたことがあります。一つはシンプルに考えることの重要性と難しさです。営業現場では様々な予想もしないような問題が発生し、いくつもの課題が見えてきます。そのような状況下で、問題と課題がごちゃごちゃになってしまい、いろいろな問題をまるでモグラ叩きのように一つずつ潰していき、それが第一の仕事になってしまう。それはとても効率が悪く疲れてしまう仕事です。そのようなときに、問題と課題の区別が出来、課題にフォーカスしたプランを立て、そのプランに沿った行動を進めていく、そのようなサイクルをシンプルに考えまわしていくためには、セリングスキルに立ち返り、フレームワーク等を取り入れシンプルに考える習慣が必要となります。

もう一つはマーケティングとのかかわり方です。マーケティングとは、どのような製品やサービスを、だれを対象にどのように情報を伝えいくらで売るか、と言った戦略・戦術だと理解しております。それぞれの製品やサービスは、その特徴により顧客に魅力を与え、購入意欲を上げていきます。つまりマーケティングはその言葉通り、一定の市場での販売を目的としております。

一方セリングスキルとは、マーケティングによってもたらされた製品やサービスの特徴が、顧客一人一人にそれぞれどのような利益や恩恵があるのかを提案し理解してもらい、購入意欲を上昇させるスキルです。顧客の状況は一人一人様々でそれぞれに合った提案をする必要があります。そのことによりカスタマイズされた提案が、製品やサービスの価値の上昇につながります。つまりマーケティングに基いたセリングスキルには説得力と信頼が付加されるのです。そのためマーケティングの正しい理解がセリングスキルには欠かせないという事が分ります。

現在はこれらのセリングスキル研修の入門編として、株式会社モチベーション&コミュニケーションにおきまして「提案術」のセミナーを定期的に行っております。こちらのセミナーも提案をいかにシンプルに考えるかといった内容です。複雑な状況を正しく分析しシンプルに考える。そのようなセリングスキルの普及に努めてまいりたいと考えております。

関連記事