シンプルな提案の組み立て方 実践編プロローグ
前回までに基礎編でお話しさせて頂いたように、提案相手の「期待」と「不安」を予測するすることが出来れば、提案を組み立てることはそれほど難しいことではありません。提案して承認されなかった場合は、「期待」が十分でないか「不安」が十分払拭されていないかのどちらかまたは両方です。そのような場合は、提案相手になぜ承認されなかったのか理由をよく聞き、課題を明確にしたうえで改めて提案を組み立てるようにしましょう。
さて、提案相手の「期待」と「不安」が予測出来れば提案はそれほど難しくないとお話ししましたが、「提案相手」とは常にそのような存在でしょうか?つまり「期待」と「不安」の予測はどのような場合では可能でしょうか?
答えはおそらく「No」でしょう。上司のように何度でも繰り返し話す機会があり、どのようにものを考えるのかの予想もつきやすい存在、そのような方への提案の場合、「期待」「不安」は予測し易いかもしれません。しかし「提案相手」は常にそのような存在であるとは限りません。むしろそうでない場合の方が多い方もたくさんいらっしゃると思います。
例えば顧客への提案の場合、「期待」「不安」の予測は上司に比べ難しくなるかもしれません。また顧客と言っても、訪問営業で所謂「担当者」として長くお付き合いのある場合と、店舗販売等で初めて対峙する場合、あるいはインターネット等で不特定多数の方への提案等、そのケースは様々です。
今回から始まる実践編では、様々なケースに対してそれぞれどのように組み立てていくのが効果的なのか、という点を中心に話を進めさせていただきたいと思います。まず、大きく二つのシチュエーションで考えます。それは「対面」と「プレゼンテーション」です。「対面」も「プレゼンテーション」もまたそれぞれ様々なシチュエーションが考えられますが、次回からの内容の中で詳しく触れて参りたいと思います。
まず次回からは「対面」においての提案術から話を進めて参ります。
提案術実践編でご紹介する内容は、たった1枚のシートでシンプルにご紹介させて頂いております。詳しくは「ホーム」下段の「お問い合わせ」から必要事項をご入力の上、お問い合わせください。