シンプルな提案の組み立て方 実践編 対面の場合7
「提案相手」と対面の状態で、どのようにして提案をしていくのか。それは「満足」「問題」「期待」「不安」の4つの要素で考えシンプルに組み立てます。提案術の実践編 対面の場合の第7回目です。
今回は「期待」を増幅させていきましょう。「提案」に「期待」を増幅させるフレーズを重ねていきます。
「期待」の箱には「問題」の解決・解消のために「提案内容」から推察される「期待」が既に入っています。その他に「満足」に入っている
・「提案内容」実施後もそのまま継続できるもの
・「提案内容」実施後に同じような目的に変換できるもの
を加えます(詳しくは実践編 対面4をご覧ください)。
「提案 内容」と「提案理由」を伝えた後に「期待」のフレーズを重ねていきます。その際に「さらに~~の効果も期待できます」や「他にも~~という期待もあるかと思います」と言った定型フレームを使って伝えるとシンプルに組み立てられます。
同様に
・「提案内容」実施後もそのまま継続できるもの
・「提案内容」実施後に同じような目的に変換できるもの
も伝えていきますが、こちらは「期待」を増幅すると言うより「不安」の解消の効果につながることがあります。「成功」の箱に入っているものは、何もしなければ現状からの変更による「不安」に直結してしまうので、その点に先回りして手を打つという意味合いです。
「提案内容」「提案理由」「期待」を増幅させるフレーズを伝えたらここで一度クローズします。「提案相手」に考える時間を十分に与えてください。ここで「不安」が出てこなければ(言葉だけではなく「提案相手」の心情も含めての話です)「提案」は承認の方向に向かうでしょう。
しかし、 「不安」が出てこない状況というのはそう簡単に作れることではありません。例えばそれが何かの「変更」や「中止」、「新たに始めること」等に対する提案であれば、無条件で「煩雑さ」という「不安」はありますし、費用を伴うものであれば、価値と価格のバランスに対する不安もあります。そこは十分に理解したうえで対応しなければなりません。
次回はその「不安」に対するアプローチになります。
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