Professional Coach 大野裕之

シンプルな提案の組み立て方 実践編 対面の場合11

更新日: 2019年5月12日

「提案相手」と対面の状態で、どのようにして提案をしていくのか。それは「満足」「問題」「期待」「不安」の4つの要素で考えシンプルに組み立てます。提案術の実践編 対面の場合の第11回目です。

 さて、前回の会話に基づき提案を組み立てていきましょう。××さんはどのような提案の選択肢があるか、まずその点から考えてみました。
1.現在使用中の□□□□をもう1台購入を勧める。
2.新型の△△△△の2台購入を勧める。
生産量を増やすためにはこの二つの選択肢しかありません。ではそれぞれの機械の特徴を比較してみます。
□□□□・・・高品質の製品を提供できる。作業には、主に操作・管理・材料補充担当の1名と、製品の梱包、出荷準備の1名、計2名が必要。価格 1台400万円
△△△△・・・同じく高品質製品を提供できる。作業に関しても同様に2名必要。ただし操作・管理は4台まで一括管理できるので、2台の場合は合計で3名の人員で稼働可能。作業に関しては操作・管理・材料補充担当が若干の変更が必要。価格 1台500万円
両機とも作業内容については操作・管理・材料補充担当の方が難易度が高い。

 ××さんは社長との会話内容を思い出しながら、「満足」と「問題」の箱にどのようなものが入るのか整理を始めます。

「満足」
1.製品の品質が格段に向上した。
2.作業に関しても全く問題ない。
3.生産体制についてはもう1台購入でその問題も解決できそうだ。

「問題」
1.受注に生産が間に合わなくなりそうだ。
2.もう1台購入した場合2名の雇用が必要となり、人件費が倍近くかかりそうだ。

 ここまで整理して××さんは「 2.新型の△△△△の2台購入を勧める。 」を選択しようと決めました。なぜなら、そちらの方が「問題」の箱に入っている二つの事柄に対して、どちらも解決できると考えたからです。

 提案内容も決まったので、次回から順番に組み立てていきます。まず「満足」の箱から作業を開始して参ります。


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